自担と手とあれとそれ

手フェチのあれこれ

すべての四月のために

 

ロームシアター京都!

 

すっごく小さい劇場で、とても傾斜があってびっくりした。(こわい)

 

2階の一番前の席で観させていただきました。

 

 

始まった時の幽霊からの観劇マナーのお願いがとても好き(笑)

演者さんから直接お願いされたら、聞くよね。されなくてもするのが礼儀だけども。

聞かんやつはカテゴリー振り分けができないので僕の人生には存在しないことになってます悪しからず。

 

 

演技してるごうくんを意識して観たのはビニールの城からなのですが、私はその時からずっと

森田剛の第一声で舞台の中に入り込むことができるんです。

引き込まれるっていうのが正しいのかな。

 

今まで舞台というものを観てこなかったから、

ほかの演者さんのことを詳しく知らないことが大きいんだと思うけど、当たり前のようにアイドル森田剛の声とは違って、それがスイッチになって緊張感が増す。

ここはアイドルのごうくんがいる場所ではないと改めて思い知らされるというか。

おかげでグッと視野が広がって全体を見ようと意識ができるというか。

 

 

しかし前回の舞台とは違ってかなりわざとらしい演出がたくさんあってすごくリラックスして見れたかな(笑)

 

回想で戦後から、戦時へと移り変わっていくあの場面が、本当に滑らかなスローモーションですごく目を奪われた。

たくさんの人の動きがそれぞれ魅力的で、ここのごうちゃん見れてない←

 

多くの物語ってやっぱり主人公とその周りの数名のみにスポットが当たりがちなんだけど、この舞台はそれぞれの人生がちゃんと並行して描かれていて、どこも見逃したくないなぁって思ったけど、やっぱりそれって難しいんだよね。

普通に生きてて、誰が今何してるかを逐一知ることが出来ないのと一緒で。

はるこが地図を渡した瞬間を誰も見ることが出来なかったように、自分の知らないところで誰かが感情を、行動を、自分を動かしてて、それが誰かと交わったり交わらなかったり。

 

この感覚がとても苦手なんだけど、だから面白いなぁって思うことも間違いなくて。

  

だけど没頭してたかと思うと急に距離置いて見る悪い癖がある私は、あきこと浮気相手のあのシーンで「本気で叩いてて太もも痛そう…あれアザにならんのかな…」とか思ってました←

 

 

基本的には、戦争という特殊な背景下ではあるけど、ただただ日常を描いている舞台だなぁと思って見てました。

 

 

ごうくんの場面で思い出せるのが、なんか言われてしょぼくれてる時と、尻もちついた時の尻ですね。尻がない。太ももが太くない。ズボンの裾と足首の比率がおかしい。なんだあの小動物。

 

なんか今回ごうくんは日常に溶け込んでしまっていたので目立つ主役ではなくて、だからあんまりごうくんの印象というのが思い出せなくて。

 

ただ、ふゆちゃんとの散髪シーンは鳥肌がたった。

あんなにずっとふざけた調子で出てきてたのに、「本当だよ」って言葉がとても重くて。

 

すぐ記憶抜け落ちるタイプで困るんですが

ふゆちゃんにはっきり振られたあとからですかね?ごうくんがあきこに向き合い始めたのって。徴集されたから?子どもできたから?どこのきっかけだったかな…。

まぁあしらわれていたけど。

「あきこ。あきこぉ。あきこちゃあん…」のところがダメ男だなぁって思いながらも微笑ましかったなぁ。

 

 

 

あとは「〇〇で一杯」の口上が好きで、

辛い中でも楽しいことってやっぱりあるし、それを楽しんじゃいけないなんてことなくて。

それをわかってるはるこが行動を起こしたことが本当につらくて。

地図を渡してから発覚するまでかなり間が空いたから余計に。

はるこという人間を見すぎた。

 

戦争とかじゃなくても、結構ひょんなことで日常って崩れちゃうから、はるこみたいに「自分の行動を悔いてない」って言える生き方はかっこいい。

 

すべての四月のために

それぞれが意識しててもしてなくても、すべての人の行動がここに繋がる。

当たり前じゃないけど当たり前のようにやって来る日々のために、自分はどう在るか。

 

 

舞台を観ると頭使うからいいよね。頭使った結果がこんなもんなのは勘弁して欲しい。

 

メモに残してるビニールの城も移しておきたいな。ただ、あんまもう覚えてない気がする…できそうだったらやろ……( ◜ω◝ )

 

 

あーあと超どうでもいいんだけど、犬小屋に書かれてた名前なんなんだろう。ハングルでわかんなかったけどポチとか書いてあったんかな。

 

あっっシャンプーを唐突に思い出したwww

いい泡立ちでした。

 

終。